何か月も前から予約していたキャンプ場。ようやく予約がとれたキャンプ場。 その日が近づいてきてウキウキ気分♪でいると、なんと・・・衝撃の雨予報がでているではないですか。。
なんで、よりにもよってキャンプの日が雨なんだよ。。
日頃の行いなのか。。
こんな経験、キャンパーの皆さんんなら一度や二度ではないと思います。
わが家もまだまだ初心者ファミリーキャンパーなので、ほぼ間違いなく雨だとわかっていれば、その日は基本的にはキャンセルします。
でも、いくつもの天気予報サイトをみて、少しでも良い予報を出しているサイトがあれば、それが正しいと自分に信じ込ませてギリギリまで粘ってしまうことも。 その結果、雨の中でキャンプすることになるんですけど(笑)。
雨予報じゃなくても急な雨に降られることはあるので、雨の日でもキャンプを楽しめる方法、設営や撤収時のポイントなどは絶対に知っておいたほうが良いです。
ここでは、雨キャンプって実際どうなのか、雨キャンプをするとしたら、どんな準備や心構えが必要なのかなど、少しでも皆さんのお役に立てる情報をお伝えしたいと思います!
雨キャンプってどうなの!?
雨の日のキャンプって嫌ですよね。濡れるし、汚れるし、片付けはめんどくさいし・・・
でも、本当に嫌なことばかりでしょうか?
雨の日だからこそのメリットというのもきっとあるはずなので、あらためて考えてみました。
そこで、私自身が思う、雨キャンプのメリット・デメリットをまとめてみます。
雨キャンプのデメリット
まずは、雨の中でキャンプをすることのデメリットを挙げてみます。
- 設営や撤収がたいへん
- テント浸水の可能性がある
- 焚き火をするのが難しい
- 外で遊べない
- テントやタープ、その他キャンプ道具が濡れたり汚れたりする
- 収納前にキャンプ道具のメンテナンスが必要になる
雨キャンプのメリット
つづいては、雨の中でキャンプをすることのメリットを挙げてみます。
- 読書や映画鑑賞など、好きなことや趣味の時間などゆったりした時間を過ごせる
- 人が少ないため、プライベート感をより感じられる
- 雨の日ならではの景色を楽しめる
- キャンプの経験値が増える
- 雨予報によるキャンセル待ち、普段では予約困難な人気キャンプ場でキャンプができるかもしれない
- いつもより時間や手間をかけた料理が作れる
- 蚊やブヨなどの虫が少ない
- 子供達が雨の中、思いっきり遊ぶことができる
私が思う雨キャンプでのメリット・デメリットを挙げましたが、これを見て皆さんはどのように感じたでしょうか?
虫が少ないのはチョット魅力的♪
そうは言っても、やっぱり大変そうだし、特に帰ってからの片付けがツラそう。。
普段予約が取れないキャンプ場でキャンプができるなら、雨も我慢できるかも!
お気に入りのキャンプグッズが濡れたり汚れたりするのは悲しい。。
子供達が騒いだりしたら周りに気を使うけど、雨音でかき消されたり、そもそも人が少なかったりするなら、その心配が少し減るかも。
感じ方は人それぞれだと思いますので、雨キャンプが良い悪いとは一概に言うことはできません。
ただ、一つ言えることは、「雨が降ってもキャンプは楽しむことができる!」ということです。
雨キャンプになっても大丈夫なように、事前準備はしっかりとしておき、雨キャンプで役に立つノウハウをしっかりと頭に入れておきましょう!
雨キャンプで気を付けるべきポイント
ここでは、雨の中でキャンプをする際に気を付けるべきポイントについてお伝えしたいと思います。
準備段階
まずは、準備段階で気を付けるべきポイントです。
準備をしっかりとしておけば、雨キャンプでの苦労を軽減させることができると思います。
天気予報はこまめにチェック
天気予報アプリを有効に利用し、雨が弱まるタイミングで設営、撤収作業を行いましょう。特に山の天気は変わりやすく、いきなり大雨が降ることもあります。事前に雨雲の動きや、注意報・警報を確認して少しでも不安を感じたらキャンプをキャンセルするのをおすすめします。
キャンプサイトの立地を把握しておく
河川の増水や一気に大量の水が押し寄せてくる鉄砲水が発生する可能性もあるので、雨の日に河川の近くでキャンプするのは避けましょう。
また、雨の日は崖崩れが発生する可能性が高まるので、崖や急斜面の近くでのキャンプも避けましょう。
林間サイトであれば、木々が雨を受け止めてくれるため直接テントにあたるのを避けられたりするのでおすすめです。
サイトの地面は砂利や芝がおすすめ
雨の日に関しては、サイトの地面の種類が片付けの大変さに影響します。
特に、地面が土の場合は汚れやすくて片付けも大変です。砂利や芝サイトの方がテントやキャンプ道具が汚れないのでおすすめします。
車が横付けできるサイトを選ぶ
車が横付けできないと、雨じゃなくても設営や撤収は大変だと思いますが、雨が降っていたら比にならないくらい大変な思いをすることになるでしょう。
ファミリーキャンプは荷物も多くなりますし、車が横付けできるサイトを選ぶのが賢明だと思います。
荷物は必要最低限にする
設営、撤収、濡れたり汚れたりした道具の片付けをする手間を減らすため、 雨キャンプになることがわかっている場合は持っていく荷物を必要最小限に絞り込みましょう。
これをするだけで片付けがだいぶ楽になります!
防寒対策をしておく
雨キャンプでは防寒対策は必須。雨に打たれるとどんどん体温を奪われて寒い思いをしてしまいます。
着替えを多めに持って行くのと、防寒着を忘れずに持って行きましょう!
設営・撤収時
次に、設営および撤収の際に気を付けるべきポイントです。
間違いなく言えるのは、雨の中での設営・撤収は非常に大変ということです。設営する場所の見極めを誤ったり、きちんと雨対策をしながら設営しないと、テント内が水浸しになったり、テントやタープが倒壊したりする可能性もあるので、そのようなことにならないためにも注意すべきポイントをお伝えしたいと思います。
テント設営時は地面の状況をみて設営場所には注意する
テントに直接雨が入ってこなくても、地面から水が伝って浸水してくることがあります。 水はけが良さそうな場所を選び、水の流れる跡やくぼみがある場所には設営しない。また、地面に傾斜がついている時は、できるだけ傾斜の上の方に設営するようにしましょう。
テントの下に敷くシートは、テントの底より小さく折る
テントの下に敷くシート(グランドシートやブルーシート)がテントよりはみ出していると、シートとテントの間の部分に雨が入り込んでしまいテント底部から浸水してきます。
小さすぎてもグランドシート本来の意味をなさないので、テントの底面よりひとまわり小さいくらいになるよう準備しましょう。
タープやテントのフライシートをピンと張る、傾斜をつける
タープやフライシートがたるんでいると、そこに雨がたまり雨漏りや重みによるテント倒壊の原因にもなりかねません。 雨がしっかり流れるよう、傾斜をつけたり、ピンと張るよう心がけましょう!
ペグが抜けないように注意する
雨が降ると地面がぬかるんでペグが抜けやすくなるので、長いペグを使う、重い石をペグの上に載せるなどして、ペグが抜けないように対策しましょう。
キャンプギアを地面に直接置かない
クーラーボックスや、収納ボックス類を地面に直接置くと、流れ込んできた雨や水はじきで濡れたり汚れたりしてしまいます。地面に直接置かず、ラックやクーラーボックススタンドを使い、地面から浮かして置くようにしましょう。
撤収時間に余裕をもつ
雨キャンプの撤収では、水滴を拭いたり泥を拭いたりと手間が増えます。
また、タープの下などで作業をすることになると思いますが、作業スペースが限られているため普段のように撤収作業は進みません。時間に余裕をもって撤収作業を始めましょう!
きれいに撤収しようとしない
雨キャンプでは、キャンプ場で完璧に撤収を行うのは無理です。 帰宅してからきちんと片付けようと割り切って、濡れたり汚れたりした道具はある程度拭いたら、ビニール袋に詰め込んでで持ち帰りましょう。
アフターケア
最後に、アフターケアにおける注意すべきポイントです。
ここで手を抜いてしまうと、その後のキャンプライフに悪影響を及ぼすことになりかねません。次のキャンプへ向けての準備だと思い、キャンプ道具のアフターケアはしっかりしましょう!
カビの発生に注意する
カビは、テントに水分が含まれた状態でしばらく放置すると発生します。
たとえば、雨に濡れたまま撤収したテントを大きめのゴミ袋に入れて帰宅、そのままの状態で室温が高くなるような場所に置いておけば、早ければ2~3日もすればカビが発生するようです。
帰宅後はとにかくすぐに袋からテントを出しましょう!タオルで水気をふき取り車のなかに広げておくとか、雨が降っていたとしてもベランダなどに広げて空気にふれさせておきましょう。
自宅に干せる場所がないという方は、近くに干せる場所(公園や河川敷など)がないか事前に調べておいたほうが良いと思います。
一度カビが生えてしまうと元通りにするのはプロに頼んでも難しいといいます。見た目の悪さやカビ臭さの原因にもなるので、 大切なテントを長持ちさせるためにも、雨で濡れてしまったテントは放置せず早めにお手入れを行うようにしましょう。
テント乾燥の専門業者もあるので、高額なテントの場合は利用を検討するのもアリかもしれません。
サビの発生にも注意する
ポールやペグなどについては、水分が残っていたり土がついたままだったりすると、サビの原因になります。
濡れた雑巾などでしっかり土を落とし、乾燥させてから収納しましょう!
雨キャンプでのお役立ちアイテム
ここでは、雨キャンプであると役に立つアイテムをご紹介させていただきます。
ツールームテント
ツールームテントはリビング部分にも壁があるため、雨から我々やキャンプアイテムを守ってくれます。 また、雨の中でもリビングで快適に過ごすことができるので、ツールームテントは雨の日の強い味方です。
タープ
タープは雨キャンプのマストアイテムです。(ツールームテントの場合はなくてもOK)
はじめにタープを張ることで、その下で設営作業ができますし、雨から我々やキャンプアイテムを守ってくれます。ただし、ある程度大きさのあるタープでないとあまり意味がないかもしれません。
長めのペグ
雨が降ると地面が柔らかくなりペグが抜けやすくなります。
重い石などをペグの上にのせて抜けないようにする方法もありますが、長め(40㎝以上)のペグを持っていると強風対策にも使えますし安心です。
グランドシート、ビニールシート
グランドシート、ビニールシートはインナーテントの下に敷くとテント内への浸水を防いでくれます。また、道具などの上にかけて簡易的な雨よけにしてもOKです。
ビニール袋、ドライバッグ
ビニール袋やドライバッグは撤収時に役立ちます。
大き目のゴミ袋でOKです。90リットルくらいのゴミ袋なら大きいツールームテントでも入ると思います。
濡れたテントやタープ、汚れたグランドシートやタオルなどとりあえずビニール袋に詰め込んで持ち帰りましょう。雨の場合、キャンプ場で完璧に片付けをするのは無理なので、帰宅してからゆっくりと片付けましょう。
雨具(レインウエア)、長靴、傘
雨の中、傘を差しながらの設営や撤収は効率が悪いです。両手があくようにレインウェアがあると良いと思います。
また、靴が濡れるとテンションが下がりますので長靴を準備しておくことをおすすめします。暖かい季節なら濡れるのはしょうがないと割り切って、素足にサンダルでも良いかもしれません。
トイレや洗い物などキャンプ場内の移動時は、レインウェアに着替えるのは面倒なので大き目の傘があると便利です。
タオル
雨キャンプは濡れるし、汚れます。
身体を拭く用、キャンプ道具を拭く用、汚れ落とし用など多めにタオルを準備しておいたほうが良いです。
足ふきマット
テント内の入り口に足ふきマットを設置しましょう。子供達は濡れたり泥で汚れたままの足でテント内に入ってしまうことも少なくありません。足ふきマットで足を拭いてからテントに入れば、汚れることなく快適に過ごせます。
ほうき
キャンプ道具についた水滴や泥をはらうのに役立ちます。
撤収の際には、水滴や泥をある程度はらってからビニール袋に詰め込みましょう。これをするだけで自宅に帰ってからの片付けがちょっと楽になります。
着替え、防寒具
雨で濡れたままの服で過ごしていると身体が冷えてしまいます。
着替えは普段よりも多めに持って、冷えてしまった場合に備えて防寒着も準備しておきましょう。
子供というのは、着替えさせたと思ったらすぐに濡らしたり汚したりするので、子供達の着替えは特に多めに持って行きましょう!
ガスバーナー、卓上調理器
雨で焚火ができない場合、料理をするならガスバーナーや卓上調理器などが必要です。
普段よりも使用する時間が長くなるかもしれないので、ガスなどの燃料は多めに持って行きましょう。
おやつ
子供達が飽きてきた時などに、おやつがあると機嫌も良くなると思います。
いつもよりも多めに持って行きましょう。
雨キャンプの過ごし方
雨が降っているといろいろと不自由なこともありますが、せっかくキャンプに行ったなら、とにかく雨キャンプを楽しみましょう!
ここでは、雨キャンプならではの過ごし方についてご紹介させていただきます。
読書
まとまった時間がとれるので、好きな小説や漫画など一気に読み進めるのも良いでしょう。
ゲーム
普段はあまりやらないトランプやボードゲームなども楽しいかもしれません。
ちなみに、わが家では先日のキャンプに「algo」というゲームを持って行ったのですが、親も子も予想以上に盛り上がってしまいました(笑)。
映画、動画鑑賞
プロジェクターやスマホで映画や動画鑑賞するのもおすすめです。雨が降っていると周囲への音漏れが軽減される上、キャンパーも少ないので、周りの状況をあまり気にせず楽しめます。
料理
普段のキャンプでは作らないような、手の込んだ料理を作ってみるのも良いかもしれません。雨キャンプの料理としておすすめなのが煮込み料理。常に火のそばにいますし、じっくり煮込みながらおしゃべりするのも楽しいと思います。
ちなみに、食材は自宅でカットしたり下準備していくと、キャンプ中に楽ができます♪
家族団らん
せっかくの機会なので、たくさんお話をして過ごすのも良いでしょう。自然の中、狭い空間で家族だけで過ごせる時間は貴重ですし、普段はできない話もできるかもしれません。
散策
思いきって雨の中を散歩すれば子供達が喜ぶのは間違いなしです。雨の日でしか出会えない生き物を見れたり触ったりと、普段できない体験ができます。
工作
自然の葉っぱや枝、木の実などを使って子供達と一緒に工作をするのも楽しいかもしれません。
また、「フェザースティック」の練習なんかをするのにも良い時間かもしれません。
泥あそび
せっかくのキャンプなのに、外で遊べなかったら子供達も楽しさ半減です。
普段だったら、汚れるからと敬遠しがちな泥あそびですが、良い機会だと割り切って、思いっきり泥あそびをさせてあげると子供たちはきっと喜ぶと思います!
いかがでしたでしょうか。
雨の日でもキャンプを楽しめる方法、設営や撤収時のポイントなど、少しでも皆さんのお役に立つ情報になっていれば幸いです。
正直、個人的にはやっぱり天気の良い日のキャンプのほうが好きですし、楽しいです。でも、天気ばかりはどうしようもないので、雨が降ってしまってもその状況を楽しめるようにそれぞれ工夫してキャンプを楽しんでいきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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