「家族でキャンプ行ってみたいな~」と漠然と思っていても、実際に何を準備してどうしたらキャンプを始めることができるのか、キャンプ経験のない方にとっては、全然イメージがつかないですよね?
私もついこの間までは、そのような状況でした。
そんな中、ファミリーキャンプを始めると決心した私はとにかくキャンプに関する情報収集をしまくって、何とか自力でキャンプデビューまでたどり着きました。
しかし、そこに至るまでには莫大な情報の中から自分たちに必要な情報を取捨選択し、ファミリーキャンプに必要な道具を調べ、コスパも意識しながら買いそろえ、なかなかの労力がかかりました。
この記事を読んでくださった皆さんには、この労力を少しでも減らしてもらえるような内容にまとめているつもりですので、ぜひ最後までご覧ください!
ファミリーキャンプデビューまでの流れ
わが家のファミリーキャンプデビューまでは以下の流れでした。
なにはともあれ、まずは家族の同意が必要です
行ってみたいキャンプ場を選んで、日程を決め予約しちゃいましょう!
必要なキャンプ道具をそろえます。キャンプへの夢が広がっていきます♪
いざ、キャンプ場へ!!
わが家(わたし)の場合、「キャンプを始めたら絶対に続ける」という強い意志があったので、家族の同意を得た後は、必要な道具をある程度買いそろえてしまい、ぶっつけ本番でキャンプに挑みました。
しかし、そこまでの強い意志はなく、続けられるか不安という方も多いと思いますので、そういった方には、デイキャンプ、コテージやバンガロー泊、手ぶらキャンプなどステップを踏んでいき、続けられそうだったらキャンプを始めるというスタンスも良いと思います。
家族の同意を得る
ファミリーキャンプを始めるには、まずは家族みんなの同意が必要です。
みんなが前向きに参加できないとファミリーキャンプを続けていくことは難しくなってしまいます。
家族の不安を少しでも取り除き、より楽しめるような計画を立てたりキャンプの魅力を伝えることで、みんなが「キャンプに行ってみたい!」となるよう説得しましょう!
虫が本当に嫌だ
ツールームテントだったら、メッシュにして閉め切っちゃえばそんなに虫の心配はいらないかも。
虫対策グッズもいろいろあるし万全の対策で行こう!
寒いの耐えられないかも
電源付きサイトもあるし、電気毛布とかも使えるみたい。
寒い日の焚き火はサイコーらしいよ♪
トイレとかお風呂とか大丈夫なの?
高規格のキャンプ場だったらトイレとかお風呂とかもキレイみたいだし、そういうキャンプ場を選んで行こう!
子供がまだ小さいけど大丈夫?
0歳とかでもキャンプに連れて行ってるファミリーも結構いるって話だし、ファミリー限定のキャンプ場なんてのもあるみたい。
小さいうちから自然に触れさせて、いろいろ経験させて、家族でたくさん思い出作ろう!
そうだね。チビベアも喜びそうだし、キャンプ始めてみようか。
わーい、わーい、キャンプだ~♪
キャンプ場を予約する
家族の同意が得られて、「よしっ、ファミリーキャンプを始めよう!」となったら、まずはキャンプ場を予約することをおすすめします。
始めて行くキャンプ場選びはとても大事になりますので、以下のようなポイントは押さえておきたいところです。
- 自宅から近く、アクセスが良い
- 高規格(設備が充実していてきれいで、キャンプ初心者でも安心で快適に過ごせる)
- 特にトイレ、お風呂、シャワー、炊事場など水回りがキレイ
- サイトが広く(100㎡程度はほしい)、電源付きだと安心
- サイトに車乗入れ可のオートサイト
- 子供が楽しめる遊具やイベントがある
- 近くに立ち寄りスポットや地元グルメがある
こういった条件のそろったキャンプ場はとても人気があるので、「今月ここにキャンプに行こう!」と思っても、特に週末の予約はほぼとることができません。
キャンプの予約というのは、2か月、3か月先の予約をとるというイメージでいたほうが良いと思います。
予約方法については、何種類かあり、キャンプ場によって違います。
- キャンプ場予約サイト
・なっぷ
・TAKIBI
・キャンプ場ドットコム など - キャンプ場の公式ホームページ
- キャンプ場に電話予約
- SNSのダイレクトメール
また、キャンプ場がいつから予約受付を開始するかについては、キャンプ場によりますが、2か月もしくは3か月前の1日か宿泊日と同日が多いように思います。
■「宿泊日の3カ月前の1日」の場合
宿泊日の3か月前の1日から予約を受け付けしています。例えば、5月5日に予約したい場合、2月1日から予約が可能です。
■「宿泊日の2か月前」の場合
宿泊日の2か月前の宿泊日と同日から予約を受け付けしています。例えば、5月5日に予約したい場合、3月5日から予約が可能です。
行ってみたいキャンプ場について、予約方法、予約受付開始日などを事前に調べて、予約開始時間になったらすぐに予約を入れるようにしましょう。
人気キャンプ場については、キャンパーさん達は皆同様に、予約開始日・開始時間を待ち構えています。予約の争奪戦に敗れ、予約が取れなかった時のことも想定してキャンプ場は一つに絞らず複数候補をあげておいたほうが良いです。
例えば、第2希望のキャンプ場の予約開始日のほうが早ければ、まずはそちらの予約をとっておき、その後に第1希望のキャンプ場の予約が取れたら、第2希望のほうはキャンセル料のかからないうちにキャンセルしましょう。キャンセル待ちをされている方がいるかもしれないので、できる限り早めにキャンセルしてあげましょう。
最低限必要なキャンプ道具をそろえる
キャンプ場の予約が取れたら、あとはキャンプに向けて準備を進めるだけです。
「ついにキャンプに行けるんだ♪」と夢は広がり、自分たちがキャンプで使っているのを想像しながら、キャンプ道具を選んでいるときは、本当に至福の時です。
しかし、ここで注意しなければいけないのが、自分達のキャンプスタイルが決まっていないのにあれもこれもと購入してしまうのは危険ということです。
キャンプ道具については、キャンプへ頻繁に行く様になったら自分達に必要なもの、合ったものが分かる様になるため、ほぼ間違いなく買い替えをすることになってしまうと思います。
はじめは最低限必要な道具をそろえ、キャンプ回数を重ねていく中で、徐々に自分達に合ったキャンプ道具を吟味して増やしていくこともキャンプの楽しみの一つではないでしょうか。
ここでは、最低限必要かなと思うキャンプ道具をあげてみます。
テント
なにはともあれ、キャンプをするにはテントが必要です。
- 居住空間の広さ
- 重量/収納サイズ
- 価格
- 組み立てやすさ
- 悪天候に強いか
- デザイン
代表的なテントの種類について、選ぶ際のポイントを一覧にしました。
何を重要視するかによって、選ぶべきテントがかわってくるので参考にしてみてください。
種 類 | 居住空間の広さ | 重量/収納サイズ | 価 格 | 組み立てやすさ | 悪天候に強い | デザイン |
ドームテント | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | △ | △ |
ワンポールテント | △ | 〇 | 〇 | ◎ | △ | ◎ |
ロッジ型テント | ◎ | △ | △ | 〇 | 〇 | ◎ |
ツールームテント | ◎ | △ | △ | △ | ◎ | 〇 |
それぞれのテントのメリット、デメリットはこのような感じです。
- 価格がお手頃で、重量も軽く、組み立てやすいテントが多い。
- 自立できるので移動が簡単
- 種類が多いので選択肢の幅が広い
- 天井の高さが低いので、やや窮屈に感じることも
- 別途タープが必要
私がファミリーキャンプの最初のテントとしておすすめしたいのは、「ツールームテント」です。
確かに設営に関しては、2人掛かりでやらないと厳しいと思いますが、タープも必要ないですし、なにより広くて安心感が違うと思います。慣れないうちは結構周りの人の目も気になってしまうので、プライベート感を保てるツールームテントはおすすめです!
タープ
タープとは、我々のキャンプを日差しや雨から守ってくれる、屋根的な役割を果たしてくれるものです。
- 日陰面積
- 重量/収納サイズ
- 価格
- 組み立てやすさ
- 悪天候に強いか
- デザイン
テントと同様、タープを選ぶ際のポイントを一覧にしましたので参考にしてみてください。
種 類 | 日陰面積 | 重量/収納サイズ | 価 格 | 組み立てやすさ | 悪天候に強い | デザイン |
ヘキサタープ | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | △ | ◎ |
レクタタープ | ◎ | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ウィングタープ | △ | ◎ | 〇 | ◎ | △ | 〇 |
スクリーンタープ | ◎ | △ | △ | △ | ◎ | △ |
それぞれのタープのメリット、デメリットはこのような感じです。
- 形状は六角形
- 2本のポールで設営でき、開放感があり、アレンジが効きやすい
- 張り姿が美しくスタイリッシュ
- 長方形のレクタタープよりも日陰面積は少ない
私がおすすめしているツールームテントの場合、基本的にタープは必要ないと思います。
ですが、「雨の日でもキャンプに行くし、焚き火もしたい」となると、話が変わってきます。ツールームテントのリビング部分では焚き火はできませんので、雨の日でも焚き火がしたい場合はタープが必要になります。ここで注意してほしいのがタープの素材です。燃えにくい(穴が空きにくい)、コットン生地やコットン混毛のT/C素材(コットン・化繊の混紡)じゃないと焚き火をするのは危険です。
「焚き火タープ」という商品もあるくらいですが、アウトドアメーカーはタープの下での焚き火は推奨はしていないので、焚き火をする際は十分に注意し、ご自身の責任でお願いします。
グランドシート
グランドシートとは、テント(インナーテント)と地面の間に敷くシートのことです。
グランドシートを敷くことで以下のようなメリットがあります。
- 雨が降った後の地面にテントを設置することでテントの底面から浸水する(染みこんでしまう)のを防ぐことができる
- デコボコした地面や小石などでテントの底面が傷つくことや底面の汚れを防ぐことができる
- 直接地面にテントを設置した状態と比べ、地面から上がってくる冷気を軽減することができる
- グランドシートは地面からの冷気だけでなく湿気も抑制してくれるので、テント内の結露も少なくできる
- シートのサイズ
- 防水性能
シートのサイズ
グランドシートを選ぶ際は、先ずはテントのサイズを確認しましょう。グランドシートがテント底面のサイズよりも小さくなるように選ぶのがポイントです。
テントの底面よりも大きいと、雨が降った時に、はみ出た部分に水が溜まることで、シートとテントとの間に入り込み、浸水する可能性があります。
逆に小さすぎると、テントの底面をすべてカバーできなくなってしまいます。
防水性能
グランドシートを選ぶうえでもう一つ大切なポイントが耐水圧(防水性能)です。耐水圧の数値が高いほど、シートからの浸水しにくくなり、湿気を防げます
目安としては、耐水圧2,000mm以上のシートを選んでいただければ安心かと思います。
また、グランドシートはテント設営時、そして撤収時の荷物の仮置きとしても重宝します。
荷物を直接地面に置きたくない時にとても便利です。
ペグ
ペグとは、テントやタープを地面に固定する杭のことです。
テントサイトの地面の硬さによってペグの刺しやすさが変わるので、土質に合ったペグを選び、正しく打ち込む必要があります。
- 丈夫さ
- 軽さ
- 価格
- 寿命
ペグの代表的な素材と選ぶ際のポイントを一覧にしました。
素 材 | 丈夫さ | 軽 さ | 価 格 | 寿 命 |
スチール(鋼) | ◎ | △ | ◯ | ◯ |
チタン | ◎ | ◯ | △ | ◎ |
ジュラミン | ◯ | ◎ | ◯ | △ |
アルミ | △ | ◎ | ◎ | △ |
プラスチック | △ | ◎ | ◎ | △ |
キャンプ場の地面は固かったり、石が混じっていたりすることもあるので、強度の面を考えるとスチール(鍛造ペグ)をおすすめします。重いのがイヤという方は、高価になってしまいますがチタンペグをご検討ください。
ペグの長さについては、30cm程度がいちばん使い勝手が良いと思います。強風時や地面が柔らかいサイトの対策用として、40~50cmのペグを持っていると安心かもしれません。
有名どころだと、村の鍛冶屋のエリッゼステーク 28cm、スノーピークのソリッドステーク 30cmあたりはおすすめです。
特にエリッゼステークについてはカラーバリエーションが豊富で、カラーモデルはサイトをカラーコーディネイトできるというだけでなく、ペグが目立つためにつまづいたり回収のし忘れを防げるという大きなメリットもあります。
ハンマー
ペグを打ち込むためにハンマーが必要です。
適度な重さで握りやすい持ち手のペグハンマーがあれば、地面が硬い場所でも手を痛めることなく、少ない力でもペグを打ち込めます。
- ヘッドの素材
- ヘッドの重量・形
- 持ち手の素材・形
ヘッドの素材
真鍮・銅・ステンレス・鉄など様々な素材のハンマーがありますが、素材によって使用感が変わります。
真鍮や銅は、鉄より柔らかい素材のため打撃時の衝撃が手に伝わりにくく、たくさんのペグを打ち込んでも疲れにくいのが特徴です。使用を続けていると、打撃面が徐々に潰れてくるため定期的なヘッド部分の交換が必要です。
「この変化が味になっていい!」というキャンパーさんも多く、手間を楽しめる方にはおすすめのアイテムです。
一方、ステンレスや鉄は、真鍮や銅より打撃の衝撃が伝わりやすいためペグをしっかりと打ち込めます。打撃面もへこみにくく、きれいな見た目を保てます。
ヘッドの重量・形
ヘッドが重すぎると手が疲れてしまい、軽すぎるとペグがなかなか地面に入り込まず打ち込む回数が増えてしまいます。アウトドアショップなどで実際に手に取って確かめられるなら、自分の手が疲れない範囲である程度重量のあるものを選んでください。
また、ペグ抜き部分の形もさまざまなため、自分の持っているペグの形に合わせて選ぶとよいでしょう。鍛造ペグなら、フック型を選べば問題ありません。
持ち手の素材・形
柄の素材は木材かアルミやスチール、形は直線か曲がっているかで使い勝手が変わってきます。
木材の持ち手はぺグを打ち込む際の衝撃を和らげ、アルミやスチールは手に振動が伝わりやすいですが、スタイリッシュなデザインが多いです。また形は、曲がっている方が手に馴染んで使いやすいと思います。
私がペグハンマーとしておすすめしたいのは、「ヘッドはステンレスか鉄で、持ち手は木製の曲がっているハンマー」です。
個人的に、ヘッドが潰れいるをカッコいいという感覚は今のところないので(笑)、見た目も変わらず、しっかり打ち込めるハンマーが良いです。
キャンプマット
キャンプマットとは、就寝時に寝袋の下に敷くマットのことです。
寝心地を不快にする地面の凹凸を吸収してくれたり、地面からの冷気を遮断してくれるというメリットがあります。
- 寝心地
- 重量/収納サイズ
- 設営のしやすさ
- 価格
代表的なキャンプマットの種類と、選ぶ際のポイントを一覧にしました。
種 類 | 寝心地 | 重量/収納サイズ | 設営のしやすさ | 価 格 |
インフレーターマット | ◎ | △ | △ | 〇 |
エアーマット | 〇 | ◎ | 〇 | △ |
クローズドセルマット | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
銀マット | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
- クッション性に優れている
- 厚さにもよるが寝心地がよい
- 価格が高い
- パンクの可能性がある
- 収納時に嵩張るものが多い
私がファミリーキャンプのマットとしておすすめするのは、「インフレーターマット」です。
個人的には、やはり「寝心地」がいちばん大事かなと思います。寝心地が悪いと睡眠不足になったり、翌日に体が痛くなったり、キャンプの楽しさが半減してしまうような気がします。
寝袋
キャンプでの就寝時の必需品。
寝袋とは登山やキャンプの際に使用する、袋状の携帯用寝具です。 呼び方は英語で「スリーピングバッグ」や、ドイツ語由来の「シュラフ」などと呼ばれます。 寝袋は災害時にも活用できることから、幅広い用途で使用できるアイテムです。
- 形
- 素材
- 快適温度
形
寝袋の形には、大きく分けてマミー型 と封筒(レクタングラー)型 の2種類があります。
- 「mummy(マミー)=ミイラ」を連想させるような形のシュラフ
- 身体にフィットし、保温効果抜群!
- 折りたたむとコンパクトになり、積載にもやさしい
- 体にフィットするつくりのため圧迫感を感じ窮屈に思う人もいます
- マイナス環境に対応しているモデルも多く、秋冬はこのタイプが◎
素材
寝袋の素材には、大きく分けて化学繊維とダウンの2種類があります。
- 洗濯機で丸洗いできるものが多く、耐久性も高い
- 価格がダウンに比べリーズナブル
- ダウンよりもかさ張る
- 寒い場合や暑い場合に調整がしやすく、中にインナーシュラフなどを着ることで夜の寒さにも十分対応可能
快適温度
キャンプで使用する寝袋は、「快適温度」や「限界温度」などの指標を基準に選ぶ必要があります。
<快適温度>
この温度域レベルまでの使用であれば、温かく快適に眠ることができる
<限界温度>
この温度での使用は基本的におすすめしないが、工夫次第で使用可能である
「快適温度」は快適に眠れる温度の目安、「限界温度」はなんとか使用できる限界温度の目安、といった違いがあります。
快適温度は、夏用は5~10℃、冬用は-5℃以下、3シーズン用は-5℃~5℃を基準に選ぶといいでしょう。
私がファミリーキャンプの寝袋としておすすめするのは、「封筒型の化学繊維の寝袋」です。
封筒型の寝袋はマミー型に比べると大きくなりますが、車での移動ならそれほど気にならないと思います。
同じモデルなら2つ繋げてダブルとして使えるので、子供を真ん中に川の字で寝ることも可能です。また、広げて掛け布団のようにしたり、ファスナーを開けて温度調節ができたりと便利な点も多いです。
また、汗をかいたり汚したりしがちな子供がいるファミリーキャンプには、洗濯機で丸洗いできる化学繊維の寝袋をおすすめします。
ランタン
ランタンとは、小型の照明器具のことです。昔は石油燃料やろうそくを使って炎を光源とするものが主流でしたが、現在では燃料系のランタンのほかにLEDランタンなどが普及しています。
- 明るさ
- 点灯時間
- 価格
- 手間
- 安全性
- 雰囲気
代表的なランタンの種類と、選ぶ際のポイントを一覧にしました。
種 類 | 明るさ | 点灯時間 | 価 格 | 手 間 | 安全性 | 雰囲気 |
LEDランタン | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
ガスランタン | 〇 | △ | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
灯油ランタン(フェアーハンド式) | △ | 〇 | 〇 | △ | △ | ◎ |
灯油ランタン(圧力式) | ◎ | △ | △ | △ | △ | 〇 |
ガソリンランタン | ◎ | △ | △ | △ | △ | 〇 |
- 電池交換式とUSB充電式がある
- 点灯時間は、メインランタンで約8時間前後、サブランタンでは数十時間
- 価格は、2,000円~10,000円程度
- 電池切れ/充電切れの際は、電池交換、充電が必要
- 火事や一酸化炭素中毒の心配がいらず、テント内でも安心して使える唯一のランタン
明るさ
ルーメンとは明るさの単位のことで、ランタンだけではなく身の回りのものだとLED電球などに記載されている。日本照明工業会の「電球形LEDランプ性能表示等のガイドライン」によると、一般照明用電球の場合、325ルーメンを「電球30形相当」、1,520ルーメンを「電球100形相当」と表示できるとされています。
種類 | 目的 | 必要な明るさ |
メインランタン | サイト全体を照らすランタン | 1000ルーメン以上 |
サブランタン | 補助的なランタン | 300〜500ルーメン |
テーブルランタン | 調理や食事用のランタン | 200ルーメン |
テント内ランタン | テント内を照らすためのランタン | 100〜300ルーメン |
私がファミリーキャンプの最初のランタンとしておすすめしたいのは、「LEDランタン」一択です。
特に、子供が小さいファミリーのランタンとしては、安全面等も考慮するとLEDランタン以外の選択肢はないかなと思います。
雰囲気の出るカッコいいランタンは、子供がある程度大きくなって、危ないのを理解できるようになってから検討するのが良いのではないでしょうか。
テーブル
キャンプで食事を楽しむために必要なのがテーブルです。様々なキャンプスタイルに合わせて、各メーカーから多種多様なアイテムがラインナップされており、キャンプ経験者でも選定に悩むアイテムのひとつです。
・サイズ
・スタイル
・素材
・収納方法/収納サイズ
サイズ
3~4人の場合、120~140cm程度
5人以上の場合、140cm~
スタイル
<ハイスタイル>
高さ70mほどあるハイスタイルのアウトドアテーブルは、自宅のダイニングに近い感覚。 まな板やコンロを置いて調理台としても使用できますし、高さがあるので作業や配膳もしやすいです。 座ったり立ち上がったりしやすく、キャンプで動きが多くなる場合に適しています。
<ロースタイル>
膝下ほどの高さがあるロースタイルのアウトドアテーブルは、地面との距離が近く、安定感があります。 タープやツールームテントのリビングスペース内に設置しても、天井までが遠いため圧迫感が少なくなるでしょう。 座ったり立ち上がったりの動きが少なく、よりゆったりとくつろぎたい場合に適しています。
テーブルに高さ調節機能があれば、ハイ・ローどちらのキャンプスタイルにも対応できるので、キャンプスタイルが決まっておらず、どちらも試してみたいという方や迷っている方は、高さ調節機能が付いているテーブルをおすすめします。
素材
<木製>
キャンプサイトになじみ、使っていくうちに味わいが増すのも魅力です。 他の素材よりも重量が重くなる傾向にあるので、オートキャンプ向き。 おしゃれにキャンプをしたい方にお勧めです。
<アルミ製>
軽量で持ち運びが便利。表面に酸化皮膜があるので、腐食に強く、汚れを落としやすく、テーブルを清潔に保てます。 移動が多い方や汚れに強くお手入れが簡単なテーブルを探している方におすすめです。
<ステンレス製>
熱に強く、焚き火や鍋を直接置けることができる上に、サビに強く汚れも落としやすいです。 長期間使用するには適しているため、耐久性を求める人におすすめ。
収納方法、収納サイズ
<折りたたみ(フォールディング)タイプ>
天板を折りたたんで収納するタイプのテーブルです。 安定性が高く、簡単に設置と撤収ができるため、初心者の方にも使いやすいと思います。 収納時は半分に折りたたむだけなので、サイズが大きくなれば同時に収納サイズも大きくなります。
<ロールタイプ>
天板と脚が分離し、天板を巻いて収納するタイプのテーブルです。 天板と脚をきちんと固定しないと不安定になるので、設置するときに注意が必要です。 また、天板のすき間に汚れがたまりやすいので、掃除の手間はかかると思います。 収納時はコンパクトにまとまり、立てかけて収納することができます。
私がファミリーキャンプの最初のテーブルとしておすすめしたいのは、「高さ調節機能がついているアルミ製の折り畳みタイプ」です。
キャンプを始める時点で自分たちのキャンプスタイルはまだ確立していないと思いますので、ハイタイプ、ロータイプのどちらが良いのか分かりません。 また、キャンプに慣れていないうちは設置と撤収も簡単なほうが良いですし、子供が食べ物や飲み物をこぼすこともあるので、汚れに強くお手入れが簡単なテーブルをおすすめします。
チェア
テーブルにあわせてハイスタイル、ロースタイルを選ぶ必要があります。もし、テーブルに高さ調整機能がついている場合は、ハイスタイルとロースタイルの2wayチェアがあるのでそちらがおすすめです。
また、子供が小さい時には、二人掛けのベンチタイプもおすすめです。 ただし、ベンチタイプは収納サイズも大きくなりますし、子供が大きくなったら「一人で座りたい!」と言い出すと思うので使用頻度が落ちる可能性はあります。
キャンプでは、チェアに座っている時間が長くなると思うので、アウトドアショップなどで座り心地などを実際に試せるなら試すべきです。
クーラーボックス
クーラーボックスも選ぶ際に悩むことが多いキャンプグッズの一つだと思います。 種類としては、ハードクーラーとソフトクーラーの2種類があります。
種類 | 保冷力 | 容量 | 価格 | 扱いやすさ |
ハードクーラー | ◎ | ◎ | △ | △ |
ソフトクーラー | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
- 断熱材が詰まっていて保冷力が高い
- 外部からの衝撃に強いため、柔らかく崩れやすい食材を入れても安心
- クーラーボックスを椅子やテーブル代わりに使える
- 容量が大きければ大きいほど場所を取るため、車内や家の中で収納スペースの確保が必要
- クーラーボックス自体が重く感じる
- 断熱材の厚みがある分、中に入る容量が少なくなることもある
<保冷力>
クーラーボックスの材質は大きく「アルミ蒸着・ポリエチレン」「発泡スチロール」「発泡ウレタン」「真空パネル」の4つに分類されます。 アルミ蒸着・ポリエチレンはソフトクーラーに使用されており、それ以外の素材はハードクーラーで使用されています。 保冷力、重量、価格ともに以下の通り、真空パネルが最も保冷力が高く、重く、高価です。
アルミ蒸着・ポリエチレン < 発泡スチロール < 発泡ウレタン < 真空パネル
また、保冷力を決めるポイントとして、「壁の厚み」も重要なポイントです。 同じ素材でも、壁の厚みによって保冷力が変わってきます。 保冷力の高いクーラーボックスは壁が厚く作られており、容量が同じで保冷力の落ちるクーラーボックスと比べると外寸が大きく重量も重くなります。
<容量>
ファミリーキャンプで使うのにおすすめのクーラーボックスのサイズは、40L〜50Lぐらいです。 それ以上のサイズになってくると、車への積載や、保管場所などが難しくなってきます。 ご家族が多い場合は、サイズを大きくするより、クーラーボックスの2台持ちを検討したほうが良いと思います。
<価格>
価格に関しては、本当にピンキリです。 同じ容量のハードクーラーでも、保冷力やデザインの違いはあれど、値段が10倍違ってくる感じです。 1泊や2泊程度のキャンプであれば、正直、最高峰クラスのクーラーボックスは必要ないかなというのが個人的な感想です。
<扱いやすさ>
最後に重要なポイントとして、扱いやすさがあるかと思います。 性能や容量を重視するあまり、大きすぎたり、重すぎたり、フタの開閉が大変だったりすると扱いづらくなってしまいます。 飲み物や食材を入れたクーラーボックスはかなりの重量になるので、クーラーボックス自体が重いと運搬は大変です。 若くて力持ちのパパがいれば問題ないと思いますが、そうでない場合はあまり重すぎないクーラーボックスを選んだり、容量をおさえたクーラーボックスを2台持ちするなど工夫が必要です。 また、車への積載や家での保管場所についても大きすぎると困ってしまうと思います。 そして意外と見落としがちなのが、フタの開閉のしやすさです。ハードクーラーのフタをとめるのに使うラバーラッチが硬すぎて女性や子供などでは開け閉めが大変という商品もあるので口コミなどでチェックしましょう。
私が、最初に購入するクーラーボックスとしておすすめしたいのは、値段と性能のバランスを考えて、「発砲ウレタンのハードクーラー」です。
焚火道具
焚き火はキャンプの醍醐味です。
ただし、火を扱うので大変危険です。ファミリーキャンプでは焚き火の周りでの子供たちの動きには十分注意しましょう。
<焚き火台>
ほとんどのキャンプ場では直火での焚き火を禁止しているので、焚き火をするなら焚き火台を使用することになります。
<焚き火台シート>
焚き火台を使用しても焚き火台の下は高温になり、また隙間から火種や灰が落ちることもあります。そういったものから地面を守るために、焚き火台の下に焚き火台シートを敷いておきます。
<火ばさみ、トング>
燃えた薪の配置を変えたり、薪を安全に追加するために使用します。
<耐火グローブ>
火傷や薪のトゲから手を守るために手袋を使用します。
<チャッカマン>
柄の短いライターだと手を火傷してしまうことがありますので、柄の長いライターで、念のために手袋をして着火してください。
<着火剤>
初心者の強い味方。火おこしの際に使用します。
<薪、炭>
薪の種類には大きく分けて針葉樹と広葉樹の2種類があり、針葉樹は着火しやすいですが燃焼時間が短かく、広葉樹は着火しにくいですが燃焼時間が長いという特徴があります。
炭にも数種類あり、火付きの良さだったり、火持ち(燃焼時間)が違ってくるので目的に合った炭を選びましょう。
<ナタ、ナイフ>
薪が太いと着火しにくいので、ナタやナイフを使って薪割をして、焚き付けに使用できる細さにします
<火消しつぼ、火起し器セット>
火消し壺があれば、薪が燃え尽きるのを待たずに消火することができ、灰捨て場がなくても火消し壺に入れて持ち帰ることができます。着火時に重宝する起こし器がついたセットがおすすめです。
<火吹き棒>
火を大きく育てるには、空気を送り込むことが重要になります。火吹き棒があれば、焚き火の中心にピンポイントで空気を送り込むことができます。
<ローチェア>
ローチェアはもともと焚き火を楽しむために作られたチェアで、座面が低いので薪をくべやすく、ゆったりと座りながら焚き火を楽しむことができます。
<焚火テーブル>
囲炉裏タイプのテーブルを選べば、焚き火台を囲むことができるので子供たちの安全対策にもなるのでおすすめです。
調理道具
調理道具は普段家で使っているものを持って行けるのであれば、まずはそれで十分だと思います。 必要に応じてそろえていきましょう!
食器
食器も調理道具と同様に家にあるもので代用できるので、必要に応じてそろえていきましょう。 お皿やコップなど紙の使い捨てのものでも良いと思います。エコではないですが片付けは楽になるはずです。
キャンプに行く
ここまできたら、あとはキャンプ場へ行って、家族みんなで楽しいひとときを過ごすだけです!
キャンプの流れはザっとこんな感じでしょうか
キャンプに行く前にしっかりと準備をしましょう。 キャンプグッズの充電や電池交換は大丈夫でしょうか。忘れ物はないでしょうか。忘れ物をなくすために、キャンプの持ち物チェックリストを作っておくと便利かもしれません。
いよいよキャンプ場に向かって出発です! キャンプ場のチェックイン時間から逆算して、出発時間を決めましょう。 途中どこかに立ち寄ったり、昼食をとったりすると思います。 道路が渋滞していたり、お店が混んでいたり、想定よりも時間がかかってしまうことがあるので、時間には余裕をもって出発しましょう!
チェックインの時間は、だいたい13時前後が多いと思います。 それまでの時間で、キャンプ場の周辺観光やご当地グルメをいただくのは非常におすすめです。 せっかく遠くまで行くなら、キャンプだけではもったいないと思いますので、ぜひ!
だいたいのキャンプ場には管理棟があり、そこでチェックインを済ませます。 ここでキャンプ場のルールやサイトについての説明などを受けます。 区画サイトでも、チェックインした順に好きなサイトを選べるキャンプ場もあるので、より良いサイトを選ぶためにも、チェックイン時間になったら、遅れることなくチェックインを済ませましょう。
はじめのうちは設営するのに想像以上の時間がかかります。 事前に説明書や動画などを見て、設営のイメージを作ってからいきましょう! 近くにテントを立てても良い公園や河川敷などがあれば、一度設営の練習をしてからキャンプにのぞむのも良いかもしれません。
設営が一段落したら、夕食までの時間は自由時間になります。 子供たちと一緒に自然とたわむれたり、キャンプ場周辺を散策してみたり、思い思いの時間を過ごしましょう!
みんなで力を合わせて夕飯を作りましょう! 凝ったキャンプ料理を作るのも良いですし、カップラーメンをすするのも良いです。 みんなで外で食べるだけで、なんでもおいしく感じると思います。
これぞキャンプの醍醐味、焚き火の時間です♪ ただ、その炎を眺めているだけで癒される・・・ なんとも言葉では言い表しづらいあの不思議な感覚、皆さんもぜひ味わってください!
キャンプ場にお風呂やシャワーがあれば、就寝前に入るのがおすすめです。 夕飯や焚き火でついたニオイを洗い流せますので。 一泊のキャンプだったら、お風呂やシャワーには入らず、汗拭きシートなど拭いて終わりという方も多いと思います。
ほとんどのキャンプ場では、ランタンの灯りを消して静かに過ごす、就寝時間(クワイエットタイム)を設けています。 その時間帯はキャンプ場によって様々ですが、おおむね夜10時~翌朝7時ごろまでです。 この時間帯に大きな声を出して話しているとマナー違反となりますので、気をつけましょう!
小鳥のさえずりとともに目を覚ましましょう! 普段は朝寝坊な人も、キャンプの時はなぜか自然と早起きしてしまいます。 キレイな空気で深呼吸、今日も一日頑張りましょう!
キャンプの朝食の定番といったら、やっぱりホットサンドでしょうか!? 朝はあまり時間に余裕がないと思いますので、焚き火は我慢し、朝食も簡単に済ませましょう。 ここで、ゆったりしすぎると撤収の際に慌てることになってしまいます。
楽しかったキャンプも終了の時です。。 はじめのうちは撤収にも時間がかかりますし、時間配分なども分からないと思いますので、時間に余裕をもって撤収を始めましょう! 自分たちの使ったサイトは、「来た時よりもキレイにして帰りましょう」というのがキャンプのマナーです。
管理棟でチェックアウトの手続きをする場合もあれば、チェックインの際に渡された場内説明の紙を返却するだけだったり、 スマホからチェックアウト手続きをできるキャンプ場もあります。 チェックアウト方法については、事前に確認しておきましょう!
チェックアウト後、まだ元気があるようであれば、自宅までの道中で立ち寄れるスポットに寄るのも良いと思います。 わが家の場合は、帰宅後の片付けに早めに取り掛かりたいのもあって、チェックアウト後は自宅に直帰しています。
無事に自宅到着! おつかれさまでした!!
疲れているのは、よ~くわかります。。すぐに横になって、お昼寝したいところです。 ただし、横になったら最後!!片付けを始めることができなくなってしまいます。 使ったキャンプ道具の掃除、手入れをすることで、道具は長持ちし、次回のキャンプで気持ちよく使うことができるようになります。 また楽しいキャンプをするため、ここは頑張りましょう!
以上、ファミリーキャンプデビューまでの流れを自分達の経験をもとにまとめてみました。
家族構成や活動拠点、キャンプスタイルの違いもあると思いますので、すべてが参考にはならないと思いますが、少しでも皆さんのキャンプデビューへ向けての不安が解消されれば幸いです。
ここで記載してある内容をより深掘りした個別の記事も書いていきたいと思いますので、もしよろしければそちらの記事も読んでいただけると嬉しいです!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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